熊とワルツをを読んでいる

「熊とワルツを」という、リスク管理の本を読んでいる。
途中まで読んだ時点での感想を残したいと思う。

ちなみに電子書籍ではなく、紙の本である。

自分は計画というものが苦手で、かつて職人的な仕事をする時に大変だった。
ただ将来の事を正確に言い当てる事はできなくて、
それでも事業を続けるには将来の事を予測して、
起こりうるリスクを管理しなくちゃならない。
というわけで、(しばらく積読状態であった)この本を読むように決めた。

とりあえず、全体で第1部〜第5部まであるのだが、第2部まで読んだ時点の感想。

第1部.なぜリスクを管理するのか
第2部.なぜリスクを管理しないのか <<<<<<ここまで読了
第3部.リスク管理の方法
第4部.数量化の方法
第5部.嘘かまことか


リスクを管理する必要性と、つい管理されなくなる事例が書いてあった。
人間にとっては、リスクはイヤなものだから、つい目をつぶりたくなる気持ちがある。
またリスクを管理しているつもりでも、潜在的なリスクを見逃している場合があることが分かった。
またリスクに対して恐すぎても意味が無く、故事成語で言うと「杞憂」のように、
天が落ちてくるリスクを嘆いていても仕方がない。
ただし自分も含めて、リスクを見逃す(過小評価する)リスクの方が、一般的に大きいようだ。


ここで感想記とはやや異なるが、本のタイトルに沿って「山登りで熊に遭遇する」リスクを考えてみる。
リスクアセスメントとしては:

・山に登る時に、熊に遭遇して襲われる

リスク回避策としては:

・山に登らない => 全面的な回避である
・熊よけの鈴をつける => 熊が音を警戒して、近づかない事を期待
・熊の出没情報を入手しておく => 予め熊の出ないコースに変更できる

リスク対策としては:

・熊とワルツを踊る => 無謀
・背中を向けて逃げる => 熊の移動速度は40km/hくらいあって、しかも追いかける習性があり、同じく無謀
・死んだふりをする => それなりに有効らしい?

というような事になろうかと思う。


まとめ:

・リスクについては、過小評価や見落としのないようにしないといけない(だが、それが難しい)
・じっさい熊の事例を考えるだけでも結構大変だった。時間などのリソースを取ってやることが重要だ
・(これまで普通に使われていた環境で仕事していたのもあって)ついついリスクと言ってしまうのだけど、経営者の説明責任として、いろんな層に伝えるには比喩とかを使うのがよいのかも?