Google I/O申し込むぞ〜!あと開発王になるぞ〜!というLTをしたら、ホンマに当たったので行ってきた話

(6/27 USからの帰りのフライトで書いてる)
昨年の年末に開催された日本Androidの会(以下JAGと略) 関西支部の勉強会で、ノリで?Google I/O申し込むぞ〜!あと開発王になるぞ〜!というLTをした。ホンマに当たったので行ってきた。

結論は5つ。

世界について、1つ目、Google I/Oは楽しいイベントだった。2つ目、日本人開発者は割とすごくね?3つ目、Androidにはまだまだ力が入れられそう、ただしウェアラブルとかオートとかスマホだけの世界をを越えて来てる。
あとは自身について。3つ目、開発王への道は前途多難である、ただしそんな道でも自分なりに進んで自分なりの道を見つけるしかない。5つ目、英語のスピーキング&リスニングはもう少し頑張りたい。


まずは自分自身の状況から述べる。3月に10年以上働いていたSIerを退職して、鳥取県の実家に戻って家業(建設コンサル)を継ぐ事にしたのだけど、良く言えばロハス、悪く言えばギークさとほど遠くなった生活を送ってる。そして若干フラストレーション溜まってる。
大阪にいた頃は、仕事で何らかの技術に(例えVBAとか汎用機のオペとか何十年ものの枯れた技術であっても)触れ続けていたし、平日の勉強会や、コミュニティの集まり(北新地で毎週木曜日に開催してるgeekbearによく通ってた)に参加する事が出来てた。
実家に引っ越した今では、勉強会も週末のみで、大阪or広島(どっちも車で片道3時間くらいかかる)まで出てくる必要があるし、まだ子供が小さいので大阪に残した家族との関わりも保ち続けたいため、週末を勉強会に充てる時間も限られる。
また自分にとってGoogleの技術ではAndroidが比較的身近であるが、遥かに遠い。
つまり前職で営業提案の補助(と言うか案件に単価の合う若手に対してjavaAndroidの入り口を教える)をしたくらいで、結局自分自身の仕事としては取り組めて無い。そんなかなり微妙な状況の中、何とかAndroidとの距離を縮めたい!という思いでGoogle I/Oに申し込んだ。
自分にとっては新婚旅行でカナダに行って以来10年以上経ってるし、単に海外を旅行するというのも貴重な体験だった。これまでカナダの他に、ヨーロッパとオーストラリアには行った事があったけど、USAは初めての渡航先になる。

まずはI/Oに申し込んで当たったのだけど、やはり今年も狭き門のようだ。
関西の人で行くと事前に分かってた人は、前述のJAG関西支部勉強会でも発表してた@keiji_ariyamaさん、@ino2222さん(テックさん)、あとコミュニティリーダーとしてGDG京都の@ofuku3fさんだけで、思ったよりも少ない気がしてた。
JAG中国支部の勉強会でもI/O行きますか?と聞いて見たけど、中国地方から行く人はいない模様。自分が行って果たして溶け込めるのか?という不安はあった。

まずは宿を取ろうとして、テックさんに色々と知恵を借りたのだけど、会場のサンフランシスコは外国の都市だけあって、表通りを少し外れただけでも治安が良くない模様。とりあえずexpediaというサイトで色々と調べられる様なので、やはり治安面を経験者に聞くべきと考えて、宿を押さえるのは先延ばししておいた。
で大阪で開催されたtypescript勉強会(みんな大好きなわかめさんが来てた)の懇親会で、@keiji_ariyamaさんから聞く事にした。AppleWWDCというカンファレンスとかもかの地で開催される事もあって、ホテル料金は軒並み値上がりしていてサービスが平凡なところでも1泊2万円くらいからするようだ。
そこまで経済的余裕もないので、@keiji_ariyamaさんから様子を聞いた上で4人部屋のユースホステルに泊まる事にした。見知らぬ旅行者同士と一緒に過ごす不安はあるものの朝飯も付いてたし、4泊5日で税金とかを含めて$220ほどで済んだのは結果的にお得だった。

で本題の1つ目、Google I/Oは楽しいイベントだった。
geekbearでI/O行った人から雰囲気を聞いてたりしたのだけど、やはり世界からたくさんの開発者が集まってきてて(圧倒される部分もあるけど)そうした雰囲気があると実感した。
セッション講演では、英語の文字起こしや手話の通訳もあった(特定のセッションだけかもしれないけど)。ボックストーク、いわゆる各ブースでの話はかなり人が集まってて後ろでは話が聞こえないくらい。懇親会(アフターアワーズ)も会場近くの公園で開かれて、世界中のAndroiderとかが集合して盛り上がってた。
ただし朝の入場列は相当長く、結局キーノートセッションの列に並んだものの、1時間以上待った後に会場入る直前に大きい方をもよおした事もあって、生の講演部屋ではなくビデオの部屋に回された…orz。
あと特に初日の日中は何故か日本人とめぐり合わなかったため、見知らぬ土地で外国人に囲まれて行動するという難易度の高い面はあった。

2つ目、日本人開発者は割とすごくね?
個人的には日本のAndroiderの頑張りが売上に繋がってない、Androidの開発があまり儲かってなさそう、というのが引っかかってたりして、Google playとかマネタイズ系のセッションを気持ち多めに出る事にしたけど、そこの事例は日本の事例が多かった。
まぁ言語の面では非英語圏なので、多言語化をこなすだけでもネタになり易いだろう。
あとはアイコンやスクリーンショットの絵柄とか、通勤電車の長さとかも北米人からすると珍妙に感じるのだろう、ローカライズ時に地域特性に合わせる、という例で出ていた。(ゲームの例として出て来たのは、艦これやラブライブ!とかの萌え系ではなくて、パズドラとかではあったけど…^_^;)
この他改行の区切りに気を配るとか、通知も忘れずに現地語化しましょうとか、価格も単純にレートを反映した102円とかでなく端数を切り捨てるとか、無料のお試し版を用意するとかが挙げられてた。
盆栽的と言うか、日本的細やかさの世界を紹介してた印象がある。

3つ目、Androidにはまだまだ力が入れられそう、ただしスマホだけの世界をを越えて来てる。
Androidは元々はスマホOSではあるけど、今回Android wear、auto、fitとか色んな派生が出てきてる。
あとは次期OSバージョンのL(何のお菓子になるかはまだお楽しみらしい)で発表されたマテリアルデザイン
是非は分からないけど、某かっしーの白黒デザインと対局にある?ハデハデな色使いのデザインである。個人的にはフラットデザインの洗練さを捨てても、機能と両立する!というこのデザインパラダイムが世界にどう浸透して行くのか?Googleが出して来たものだけに興味がある。

4つ目、開発王への道は前途多難である、ただしそんな道でも自分なりに進んで自分なりの道を見つけるしかない。
正直言って、Androidの進化のスピードに対し、驚くほど自分が追いつけてない。
仕事としてやってないので、妥協してAndroidアプリのアイデア出しだけに終わってるネタがいくつもある。今回Lが発表されたけど、まだまだ個人的にはIJKあたりのバージョンの開発のやり方すら掴めて無い。
まぁこれはおバカアプリとか、簡単なやつをいくつか作ってみない事にはどーしよーもない、という気がしてる。

5つ目、英語のスピーキング&リスニングをもう少し頑張りたい。
ホステルのルームメイト(スイス人)と一緒にゴールデンゲートブリッジをチャリで渡ったりしたのだけど、なかなか意図を伝えられない事があって辛かった。まぁ私の拙い英語に向こうがだいぶん妥協してくれてた気はして、何とか観光もそれなりに楽しめた。
あとはI/Oのセッション後の質問タイムとかでも色々と聞けたらもっと充実するだろうな?という気がしたけど、正直セッション本編で早口で喋るネイティブにはついてけなかったので、次回までには多少なりとも克服したい。
会話では、すぐに英語の言い回しが出来ないのは仕方ないとして、そういう時に「Let me see…」とか「I mean…」とか「Say…」とか、繋ぎの言葉を発していれば自然な会話を交わせる気がした。


細かいKPT
K
コミュニティに顔を出し続ける。アホな事しか出来ないなりに続ける。
ヨガタブレット(以下ヨガタブ)という格安タブレットを持参したら、見知らぬ外国人女性からそれ見して?なんぼするの?みたいに話しかけられた。何とかプリペイドSIM付きタイプで$280くらい、とか説明できた(全て正しく伝わったかは不明)。
カニは美味しかった。ざきさんありがとうございます〜。

P
会場Wifiは5g帯なのにGoogle I/Oのアプリを入れているヨガタブは5g帯非対応…しかもずっと気づかなかったorz
 →5g帯対応の端末を持ってく
ヨガタブにNFCが対応してないためか、貰ったLGの時計を使うために指定された5つのアプリのうち、Android Wearが入らなかった。このためか、USにいるうちに初期化出来なかったorz。店頭用のデモモードでしか動かせてない。
 →ガラスが粉々に割れて家に置いてるN5を修理見積もりに出す。たぶん日本でも発売するのでアクチベート出来るはず…。
現地SIMの入手遅く、初日の日中はほぼぼっち
 →早めにSIMを入手しておく
現地SIMで禁止されてるテザリングをやってたら回線止まった。T-mobleの店員の説明では2gにスローダウンするという話だったけど実質使えなかった
 →ムチャはやっても無茶苦茶しない
親切に教えてくれたT-mobileショップのお兄ちゃんにチップ払い忘れ、その他も上手く払えない
 →チップの払い方を意識する
最近勉強会とかの復習とかKPTをサボりがち
 →一つ一つきちんとしていく。

T
大変だけど、少しずつ中国や関西以外の勉強会も出てみる、またはTogetterだけでも追いかけたりしてみる。
日本はやっぱり技術的にすごい国だわ〜。日本語通じるので、技術面以外で苦労しないし。